結婚線の手相占い

古代占星術リリス―太古の記憶の封印を解く

霜月 マイア



定価： ￥ 1,500

販売価格： ￥ 1,500

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おすすめ度：

発売日： 2005-12

発売元： たま出版

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リリスというエネルギー
星術リリス―太古の記憶の封印を解く・・・とても興味深く拝見させていただきました。

自分のリリスを調べてみると、もうほんとに参りました（笑）

私のネガティブな面がそのまま書いてあるではないですか？！

ほんとに、ほんとにそういうとこあるよなぁ・・・と思いつつ。



誰の中にも闇や負のエネルギー（リリス）は存在していると思いますが、

そのリリスというエネルギーを、魂の成長の糧として変換していくこともできるんだなぁ。

ということに気づかせてくれた、貴重な一冊でした。











嘘八百
この本は、リリスという占星点のサイン、ハウスを用いて占うという趣向の占星術解説書です。リリスは天体として実在するのではなく、ノードやASCと同様に計算によって定義し位置を求められる点です。本書には図で記されているだけですが、リリスの定義は「月の軌道上にある、地球からの距離が最も遠い点」です。



本書は、前半で宇宙の形成、人はどう生きるべきか、神話に登場するリリスなどを説明し、後半でリリスのサインとハウスごとの説明をします。掲載されているリリスの天文歴は１９９９年までです。まず宇宙の形成の話で、土星から太陽が生まれただの月から火星が生まれただのと、質量から考えてあり得ないばかりかおよそ有名な神話には絶対に書かれていないことが、さも当然のことのように書かれています。人の生き方についても、現在の技術文明への批判に終始しているだけです。リリスの登場する神話として「ギルガメシュ叙事詩」からの引用も載っていますが、最も一般的で権威性のあるシュメール写本とバビロン写本にはそれらしい記述が見当たらず、原典の真偽が怪しまれます。



本書には占星術でリリスを紹介するのは日本初だと書かれていますが、実際には１９９２年に出た小曽根秋男氏の「運命を把握するパソコン占星学」の解説書にすでにリリスの紹介がなされており、付属のフロッピーディスクを用いればリリスの位置もアウトプットできます。また本書のリリスと、学研から出ている秋月さやか氏の「前世を知るリリト占星術」で紹介されているリリト（リリス）は、全く別のものであり位置も全然違います。



占星術でリリスを用いる方はあまりいらっしゃいませんから、初心者には通常の占星術の本を買うことをおすすめします。本書は決してマニア向けの本ではありませんが、一通りの占星術の知識を身につけてから取り組んだ方が無難かと思います。また、次の２点は主観的に過ぎるため評価に反映させていません。１つは、印刷不鮮明で判読困難な箇所があったこと。もう１つは、占いそのものが私自身に関しては当たっているとは思えないことです。

タナトスの天体
本格的な占星術の本を読んだのははじめてだった。

「占星術における天体とは、夜空に見える天体のことではありません。」という一節には驚いた。

占星術で問題にする「天体（太陽、月、金星、火星など。）」は目にはみえないエネルギー体としても存在し、それが人体を取り巻くエネルギー体（いわゆるオーラ）に働きかけ、結果としてその人の体質や性格、運命を決定付けるのだそうだ。



そして、題名にもなっている「リリス」という星の概念がおもしろかった。

この「リリス」という星は、やはり宇宙に存在するエネルギー体なのだが

他の惑星とはちがって、目に見える天体としては存在しない。

エネルギーとしてのみ存在するものらしい。



「リリス」のエネルギーとは、宇宙におけるマイナスのエネルギー。

リリスもまた、他の惑星同様に人間の形成に関わるのだが、それは闇の部分を司るのだそうだ。

「リリス」はユング心理学における２つの概念、生きることへの情熱「エロス」に対峙する、人を破滅へ駆り立てる情念としての「タナトス」を連想させる。



著者のマイアさんもお書きになっているように、人にも宇宙にも「光と闇」があるのだ。

たぶん、これまで表だってとりあげられてきた占星術は、「陽」の力しか見ていなかったのではないだろうか？

かくされていた「陰」の力をはじめてとりあげて解説した本書は、占星術の、或いは世界観の新しい地平をひらくものなのかもしれない。